会長挨拶|学会概要

国際取引法学会 新代表理事・会長挨拶

 このたび,阿部博友前会長の後を継いで会長に就任することとなりました。皆様とともに、本学会の活動がより活発に、より価値あるものになるように努めてまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。あらためて、これまで本学会のさまざまな活動に多大なご尽力をいただいた、歴代会長、歴代・現在の役員、会員の皆様、ならびに事務局の皆様に心より感謝申し上げます。

 本学会は、2014年12月に「グローバル時代の国際取引法学を構築するための新しい学会」として誕生し、この度創立10周年の節目を迎えました。国際取引法学は歴史も若く、国際契約法や企業法のほか、「ビジネスと人権」や経済安全保障、新興国法制、知的財産、国際税制などの幅広い分野にわたって、企業活動をめぐる様々な課題を取り扱う学問としての理論化・体系化を進め、企業法務実務の羅針盤となりえるような学問的成果を発信していく使命を担っているものと認識されます。先端的な学問分野であることから、研究者と実務家が連携を深めながら国際取引法学の研究の深化・展開を図ることが期待されています。

 本学会は年2回の全国大会・中間報告会の開催に加え、学会誌および法律雑誌を通じた研究成果の社会発信を継続的に行っております。社会人・大学院生・学生を幅広く対象とした国際取引法エッセイコンテストの実施など若手研究者の育成にも尽力しています。海外の大学・研究機関との交流・共同研究も進めております。2024年3月の全国大会では、「ESG時代の国際取引法―役割と使命―」をテーマとして、台湾誠正経営学会のご協力の下、国際シンポジウムを開催致しました。

 本学会の一層の発展に向けて、今後も引き続き研究活動の活性化を図ってまいります。会員の皆様の一層のご支援・ご協力をお願い申し上げます。

2024年3月

国際取引法学会 代表理事・会長 小林一郎

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