プログラム(予定)

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タイムテーブル10月14日(PDF)タイムテーブル10月15日(PDF)

全体プログラム(PDF)

JPOSポスターセッション(PDF)JSCTオーラルセッション(PDF)

※オレンジ色のタイトル文をクリックすると概要が表示されます。

10月14日(土)

10:00〜18:00

会長&招待講演

大西 秀樹(埼玉医科大学国際医療センター精神腫瘍科)
「死までの生を生きる」

Richard Fielding(Division of Behavioral Sciences, School of Public Health, The University of Hong Kong)
「Psycho-Oncology in Asia-Pacific - Future directions」

特別講演1

樋口 恵子(評論家:東京家政大学名誉教授、NPO法人 高齢社会をよくする女性の会)
「死までの生を生きる」

招待講演

保坂 隆(聖路加国際病院)
「トトロと空海は、サイコオンコロジーと死生学に何を教えてくれているのか?」

シンポジウム
  • 本企画ではケミカルコーピングを扱う上での一歩上の視点についてエキスパートの先生方にご講演頂きます。まずはがんにおける多くの疼痛事例を看護師としてご経験されている国立がんセンター東病院の小林直子先生が事例をご提示頂きます。続いて、精神科・緩和ケアの両視点からケミカルコーピングの診断と情報共有に関するポイントをサイコオンコロジー・緩和ケアのオピニオンリーダーのお一人である東葛病院緩和ケア科の木下寛也先生からご説明頂きます。最後に患者の”いたみ”にどう対応するのかについて慢性疼痛の心身医学的アプローチのトップランナーである関西医科大学心療内科の水野泰行先生からご紹介頂きます。日本有数の臨床家の頭の中をのぞいて見て下さい!
  • がんで子どもを亡くすこと、配偶者を亡くすこと、それぞれに辛さがあり、その比較は意味をなさない。しかし、それぞれの事態に私たちができることはないだろうか。がんの診断、治療から終末期に至るまで、愛する人を亡くすかもしれないという不安、予期悲嘆を感じながら過ごす家族に対し、医療者ができることはあるのか。一方、医療者として気をつけなければならないこと、人として知っておかなければならないことは何なのか。すべきこと、してはいけないことを整理して考える機会としたい。
  • 日本は自殺率が極めて高い国であることはつとに有名であるが、がん患者が自殺のハイリスク者であることが先行研究から示唆されている。がん告知後に自殺のリスクが増大することが複数報告されており、また、2015−16年にかけてわが国で実施された大規模調査において、精神科病床のない総合病院で発生した自殺事故の49%が、がん患者によるものであったことが報告されている。このような状況下で、医療者は果たして自殺企図行動や患者の自殺問題についてどれだけの知識や対処法を持ち合わせているのだろうか?本シンポジウムは、がん患者の自殺問題に関する広範な知識を提供し、また課題への取り組みかたについて情報を提供する機会となる。
  • せん妄はがん医療の現場で発症頻度が高く、かつ最も対応に困る病態のひとつである。せん妄の発症には多要因が複雑に関与しているため、多職種によるアセスメントや介入が有効とされている。そこで本シンポジウムでは、まず「医師」「看護師」「薬剤師」の各職種に求められるせん妄対策のエッセンスについて、せん妄のエキスパートの先生が最新の知見と豊富な臨床経験に基づいてレクチャーを行う。後半部分では、入院経過中に可逆的・不可逆的要因が混在する複雑なせん妄をきたしたがん患者の仮想症例を提示し、各職種が行うべきアセスメントの実際、ケア内容や薬剤選択のポイントなどについて、活発なディスカッションを行う予定である。
  • 本シンポジウムの目的は、@サイコオンコロジーの関係者にとってまだ馴染みの薄い「がんのリハビリテーション」の概念について理解を深めること、Aリハビリテーション領域における精神心理的な問題について、リハビリテーションスタッフから紹介していただき、リハビリスタッフの行っている取り組みなどを知ってもらうこと、Bがんのリハビリテーションと精神科医・心理職の連携の可能性について考えてもらうこと、です。
  • 近年、心的外傷後成長 Posttraumatic Growth(危機的な出来事や困難な経験との精神的なもがき・闘いの結果生ずる、ポジティブな心理的変容の体験)という概念が注目されている。がん患者が経験する心理的の変化は不安・抑うつだけではない、そこには成長という変化もある。医療者はがん患者の心理的成長を客観的に経験することで、学ぶことも非常に多い。本シンポジウムでは、がん医療における心理的成長に焦点をあて、医療現場でみられた心理的成長について、サイコセラピー、集団精神療法の実例を紹介する。さらに、患者体験を有する精神科医の経験を通して、多くを学ぶ機会としたい。
  • がん患者に携わる薬剤師に求められる役割〜現在までの歩みと未来への展望
    [日本緩和医療薬学会、日本臨床腫瘍薬学会との合同シンポジウム −精神心理的ケア−]
事例検討
  • 緩和医療における「不穏」と言えばせん妄を思い浮かべる医療者も多いと思われるが、ほかにも認知症のBPSD(行動・心理症状)、アカシジア、レストレスレッグ症候群、あるいはうつ病や統合失調症など「不穏」を引き起こす病態は多彩である。「不穏」を引き起こす病態を明らかにすることで問題解決することも多いが、ひとたび「不穏」になってしまうとコミュニケーションエラーが起こりやすく、対応困難感や苦手意識をもつ医療者も少なくないのではないだろうか。
    そこで本事例検討では「不穏」と評価された事例をもとに、病態の解明や状況理解・患者理解のための糸口を様々な立場から検討し、「不穏」患者への対応のヒントを得ることを目指す。
  • 本事例検討ではがん患者の(医療者が)理解しづらい「痛み」を取り上げて、参加者のみなさんと検討を行ないます。検討会ではサイコオンコロジー・緩和ケア領域で心身医学を精力的に実践している近畿大学医学部心療内科の酒井清裕先生に事例を提示して頂きます。また、事例に対するコメンテーターとして、慢性疼痛に対する心身医学の分野で大活躍されている心療内科医である関西医科大学水野泰行先生をお招きしています。よくある、けど、悩むケースを深く掘り下げてみませんか?
  • がん治療を中止するか続けるかという判断が必要な場合、患者本人の意向がどこまで確認されているでしょうか。また、患者に確認するプロセスはどのようになっていますでしょうか。みなさんが臨床で抱えている倫理的な課題についてフロアのみなさまと一緒に考える時間にできればと思います。看護師だけでなく、複数の職種のみなさまで議論できればと思います。みなさまのご参加をお待ちしております。
セミナー
  • サイコオンコロジー研究におけるResearcher Development(研究者能力開発)の一環として、特に論文採択に至るリサーチデザインの肝について、実際のサイコオンコロジーの研究をどのように計画し、研究を行い、論文に書き、それを英文誌への投稿し、リジェクトされ、最終的に掲載されるまでのプロセスを事例としながら、その方法について具体的に学ぶことで、サイコオンコロジー研究のレベルアップにつなげる。

18:45〜20:30

懇親会

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10月15日(日)

9:15〜16:20

特別講演2

國森 康弘(写真家・ジャーナリスト)
「写真が語る、いのちのバトンリレー 〜 被災地、紛争地、在宅看取りの現場から〜」

特別講演3

田村 恵子(京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻)
「がんを生き抜く人を支える」

特別講演4

久保田 陽介(厚生労働省 健康局 がん・疾病対策課)
「わが国のがん対策における緩和ケアとこころのケア: 第三次がん対策推進基本計画案をふまえて」

シンポジウム
  • 死生学の範疇とその理解については、研究者の間でもかなりの差異がある。死生学とは「人間の生とは何か、死とは何か。人間は何によって、何のために、生きそして死ぬのか」という究極の問いを扱う学問領域とする理解がある。しかし一方では極めて実際的な問題の解決を要請される。すなわち「人はどのように死を迎えるべきか、死に逝く人にどのように接するべきか、遺された人にどのように接するべきか」が問われる現実がある。
    とくにがんに携わってきた医療者達はそれらの問いに常に苦悩してきた。そこでこれらの問いにがんの専門家は「どう対峙してきたのか、今どう対峙しているのか、これからどう対峙しようとしているのか」をそれぞれの分野から発言してもらいがんを通して死生学への示唆を得たいと思う。
  • がん患者の有する問題は複合的であることも多いため、がん医療においてはしばしば多職種カンファレンスが開催される。しかしカンファレンスでは、参加者間の感情や意見がぶつかり、真の目的を達成することが困難となることも多い。精神・心理の専門家として、カンファレンスが円滑・かつ効果的なものとするためにはどのようなことができるだろうか。本シンポジウムではグループダイナミクスなどを良く理解し、サイコオンコロジストのカンファレンスでの立ち位置、機能、注意点、などについてお二人の先生から解説していただく。
  • 2017年9月に、公認心理師法に基づく政省令がすべて施行になり、公認心理師の養成・運用の制度設計が整うことになります。これを受けて、がん医療に貢献できる公認心理師の在り方、養成、心理師を活用したメンタルケアの普及などについて、委員として公認心理師の制度設計に携わって来られた中嶋先生と、JPOS心理士あり方委員会委員長の岩滿先生にそれぞれの立場からお話しいただきます。
  • 近年、がん治療の進歩に伴う長期生存が見込める患者の増加や、生殖医療の発展による妊孕性温存の選択肢の複雑化といった背景のもと、治療中ないし治療後に挙児を希望する患者への対応に注目が集まっています。本シンポジウムでは、がん生殖医療の第一人者である鈴木直先生をはじめ、がん治療および生殖医療の両面からこの課題に取り組んでこられた3名のシンポジストの先生方と共に、今後のがん医療現場における心理支援のあり方について考えます。なお、本学会において生殖医療をテーマとして取り上げるのは初めての試みであり、生殖医療に関する基礎知識から臨床実践まで総合的に理解し、考える機会になればと思います。
  • 本企画は、一般市民を巻き込んだ看取り文化を創造するための試みです。近代以降、文明化の流れのなかで、私たちは孤独な死に直面しており、多死社会における新たな死の迎え方を模索する必要があります。本企画では、一般市民の声を広く拾い上げていくことで、生と死との関係性のなかで語られうる日本の看取り文化を探っていきたいと考えています。3名の演者には、医療者と宗教者との連携による町民主体の勉強会、世界中で行われているデスカフェの取り組み、市井のクリニック主催の市民勉強会の成果について、それぞれ報告していただきます。死を考えることによって広がる生の可能性について、フロアの皆様と一緒に考えていければと思います。
セミナー
  • がん患者家族は“第2の患者”である。最も近い存在だからこそ感じる苦悩。家族は患者と同様、病気と向き合い、考え、選択する。“家族外来”では、がん患者家族とさまざまな形で向き合う。そして、“遺族外来”ではがん患者家族の時間を経て、遺族として抱える苦悩に向き合う。本セミナーでは、もう一度学んでおきたい“家族”“遺族”への医学的な対応と、法律的な知識について再整理し、基本的かつ重要なエッセンスを共有する機会としたい。
  • がん患者の精神症状で最も多いものが不安と抑うつである。不安とは、漠然とした未分化な恐れの感情が続く状態を指す。抑うつとは、正常範囲を超えた悲しみが続く状態を指す。不安が発現しやすい状況は、不確実な脅威に直面した際であり、抑うつが発現しやすいのは喪失を体験した際である。
    不安や抑うつの原因が除去できる場合は、それを優先する。つまり原因が痛みであれば、その緩和が最優先される。原因が除去できない場合でも、医療者との良好なコミュニケーション、精神療法と薬物療法は有用である。また自然経過でも改善し得る。
    本セミナーでは、不安と抑うつに関して、全ての医療者がぜひ知っておきたい必須ポイントを紹介したい。
  • どれだけがん治療が発展しても、がんの診断、がんの再発・転移、抗がん治療中止といった「悪い知らせ」を伝えられることは、患者にとって衝撃的なできごとであり、冷静さを失わせるものである。
    患者の意向を尊重し、患者の心情に対して十分に配慮することは、がん対策基本法およびがん対策推進基本計画でも掲げられている事項である。本セミナーにおいては、サイコオンコロジーにおいて重要なトピックである、悪い知らせを伝えられる患者のつらさと、望まれるコミュニケーションについて、国内外の研究結果に触れながら学んで頂くことを目指したい。
  • がん患者のトータルペインを支える上で多職種連携は欠かせないが、心理社会的サポートについては精神腫瘍医、専門・認定看護師、心理士などが中心に関わることが多い。しかし、実際それぞれの職種が患者の苦悩をどのように聴き出し、どのような配慮を行い、どのような点に注意を向け、どのような声がけを行うかなどは異なっていることがある。
    そこで本セミナーでは、トータルペインを抱える患者に対する各職種の面接の方法について、共通点あるいは相違点を共有し、職種間の相互理解を深めることを目的とする。また、複数の職種が同席して面談を行う場合の相補的役割についても検討を行いたい。
事例検討
  • 緩和ケアにおいて、患者の悲嘆に寄り添いあるいは怒りに対峙することから疲弊する医療者は少なくなく、医療者自身の「うまくいかない」という不全感や、時には医療者間の意見の対立を生むこともある。
    こうした医療の質の低下を招きかねない事態を回避するためには、患者の心理のみならず、医療者自身(あるいは組織として)の心理の動きに目を向けることは重要と思われる。
    このセッションでは、実際の症例を巡り起こった医療者の心理的な葛藤についての事例を供覧し、いくつかのディスカッションポイントを設定してフロアを含めた意見交換を行う。
  • がんというシビアな問題を抱えながら日々過ごす患者の「行き場のない怒り」は医療者に向けられることがある。それは、「暴言」「過度の要求」「頻回なクレーム」といった形で表現され、その対応には怒りをめぐる理解が必要になるが、医療者は戸惑い苦慮することが多い。当日は実際の事例を通して、その背景にある器質的問題、精神障害、パーソナリティ、心理的反応、薬物療法の影響などの視点から患者の怒りをどう理解したらよいのか紐解く。そして患者・医療者双方の傷つきをなるべく少なくするには、どのような工夫・ケアが考えられるのか、皆様と共に考えたい。
  • 超高齢社会を反映し、認知症をもちつつがん治療を受ける患者が増加してきました。しかし、在宅での認知症ケアは情報がある一方、身体治療を担う急性期病院において、どのように認知症に対応するのがよいのか、その情報はまだ十分ではありません。このセッションでは、厚生科研の報告をもとに、急性期病院に求められる認知症対応について、短い時間ながら考える機会としたいと考えています。
  • 患者に「死にたい」、「早く逝かせてほしい」と言われ、どうしたらいいのか・・・、患者の苦しみの前に自分の無力さを感じたことはないだろうか。患者の気持ちに寄り添うケアは、もちろん重要であるが、それ以外に私たち医療者にできることはないだろうか?何か見落としてはいないだろうか?
    本セッションでは、臨床心理士、看護師、医師の先生方に登壇していただき、事例を通して、希死念慮を表出した患者の苦痛のアセスメントと対応について学ぶ機会にしたい。
  • コミュニケーションや関係構築に難しさを感じる患者へのアプローチ〜パーソナリティ障害の観点から対応を考える〜

16:30〜17:30

市民公開講座「いまを生きる」

コシノジュンコ(デザイナー)

大西 秀樹(埼玉医科大学国際医療センター精神腫瘍科)

詳細はこちら

お問い合わせ

会長:大西 秀樹
埼玉医科大学国際医療センター 精神腫瘍科 教授

事務局長:石田 真弓
埼玉医科大学国際医療センター 精神腫瘍科 講師

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