ご挨拶

第27回大会長
板垣 宏

この度、日本動物実験代替法学会第27回大会を2014年12月5日(金)〜7日(日)の3日間、横浜国立大学(横浜市保土ヶ谷区常盤台79-5)にて開催させていただくことになりました。
日本動物実験代替法学会は、動物実験の適切な施行の国際原則である3Rs:Replacement(動物を用いない代替法への置換)、Reduction(動物数の削減)、Refinement(動物に対する苦痛軽減)の推進と普及を目的とした我が国で唯一の学術団体です。この3Rsの追求はライフサイエンスの分野では世界の潮流となっています。

今回の第27回大会は、1989年の学会発足から25周年に当たりますので、「過去からの脱却と未来に向けたキックオフ」をテーマとして、組織委員の先生方とともに新しい試みを幾つか計画中です。@特別講演や教育講演の他、10種類以上のシンポジウムを用意し、化粧品業界ばかりではなく化学物質ならびに医薬品などの業界の方々も視野に入れ、幅広い分野の方々にご関心を抱いていただけるようにいたしました。A事前登録した高校生や大学生の参加費を無料にすることにより、「科学への関心向上」や「動物実験代替法というkey wordの普及」を考えております。

大会は研究発表の場と同時にネットワーク形成の場と考えております。懇親会は横浜の観光名所の一つである「赤レンガ倉庫」での開催を予定しております。クリスマスのイルミネーションを見ながら工場直送のビールを味わっていただき、参加された方々一人ひとりにとって思い出深く、そして広い語らいの場になればと考えております。

動物実験代替法は、我が国のライフサイエンスに関わる学問と産業の発展に寄与するものでありますが、その社会的な普及はまだ道半ばと考えられます。我々は、本大会において幾つかの新しい試みを実施することにより、「動物実験代替法」というkey wordを社会に広く普及させて行きたいと考えております。

皆様の積極的なご参加をお願い申し上げます。