日本動物実験代替法学会

Japanese Society for Alternatives to Animal Experiments (JSAAE)


JSAAENews No.8

LetterJapanese Society of Alternatives to Animal Experiments
日本動物実験代替法学会1997年10月No.8

第11回大会 プログラム

第1日 平成9年11月26日(水)
開会の辞(9:30)
  SI シンポジウム 1(9:35〜12:00)西館小ホール
    コンピュータによる動物実験オルターナティヴ
    司会 板垣 宏(株式会社資生堂 安全性・分析センター)
       黒澤 努(大阪大学医学部)
  SI-1 構造活性相関による動物実験代替の可能性
  SI-1a 構造活性相関による毒性予測
     中舘 正弘(国立医薬品食品衛生研究所)
  SI-1b “TOPKAT”による毒性予測
     小松 晴信(ソニー・テクトロニクス株式会社)
  SI-2 インターネットの利用による動物実験の3Rs
  SI-2a 情報検索の円滑化による動物実験の削減
     松本 耕三(徳島大学医学部)
  SI-2b インターネット上の資源を用いた動物実験の置換
     辰巳 治之(札幌医科大学医学部)
  SI-2c Mailing List利用の情報交換による動物実験のRefinement
     渡辺 幹夫(大阪大学医学部)
昼 食(12:00〜13:00) 
LI 特別講演(13:00〜14:00)西館小ホール
    薬物代謝研究における代替法研究の方向
       鎌滝 哲也(北海道大学薬学部)
    司会 佐藤 温重(昭和大学歯学部)
  SII シンポジウム 2(14:00〜16:30)西館小ホール
    動物の痛さを測る
    司会 竹内  啓(岩手大学農学部)
       二宮 博義(麻布大学獣医学部)
  SII-1 生理学的方法    横田 敏勝(聖徳栄養短期大学)
  SII-2 薬学的方法     安藤 隆一郎(東北薬科大学)
  SII-3 獣医臨床学的方法  西村 亮平(東京大学大学院)
  SII-4 動物心理学的方法  山中 祥男(上智大学文学部)
懇親会(17:00〜19:00)本館2Fもみじ山ガーデンレストラン「二幸」 

第2日 平成9年11月27日(木)
  SIII パネルディスカッション 1(9:30〜11:00)西館小ホール
     アジア人の目に映る「動物実験オルターナティヴ」
      司会 前島 一淑(慶應義塾大学医学部)
         佐藤 善一(株式会社アニマルケア)
  SIII-1 韓国における動物実験の現況と動物愛護
      李 榮 純(ソウル大学校獣医科大学)
  SIII-2 中国からみた動物実験3Rs
      潘 甜 美(中国廣東省医学実験動物中心)
  SIII-3 台湾とマレーシアの人々の目に映った動物実験オルターナティヴ
      黄 鴻 堅(台湾国立中興大学獣医学系)
昼 食(12:00〜13:00)
【一般公開】
  SIV パネルディスカッション 2(13:00〜15:00)西館小ホール
     学会の外から見た「動物実験オルターナティヴ」
     司会 武部 俊一(朝日新聞論説委員)
  SIV-1   会田 保彦(日本動物愛護協会事務局長)
  SIV-2   山口 千津子(日本動物福祉協会)
  SIV-3   友野 由美 (動物実験の廃止を求める会(JAVA)副事務局長)
  SIV-4   野上 ふさ子(地球生物会議、動物実験廃止・全国ネットワーク)
総  会(15:00〜15:55)西館小ホール
閉会の辞(15:55)
【一般演題(ポスター)】西館1F美術ギャラリー1
           展示時間:11月26日(水)10:00〜17:00
                   27日(木) 9:30〜15:00
         質疑応答時間 :11月27日(木)11:00〜12:00
◆生殖・発生毒性       座長:桑形 麻樹子((財)食品薬品安全センター
秦野研究所)
  P-1 無血清培養液AKY-020を用いた胎児培養法−組織学的観察による検討−
     ○横山 篤1、秋田正治1、清水茂一2、志熊廣夫2、舟橋紀男2、黒田行昭3
      (1鎌倉女子大学、2(株)富士バイオメディックス、3国立遺伝学研究所)
  P-2 牛準胎児血清(三菱化学(株)製)を用いた胎児培養法−組織学的解析に
よる検討−
     ○横山 篤1、秋田正治1、清水茂一2、志熊廣夫2、舟橋紀男2、黒田行昭3
      (1鎌倉女子大学、2(株)富士バイオメディックス、3国立遺伝学研究所)
  P-3 胎児培養に用いる培養液の検討−I.C.血清((財)動物繁殖研究所製)の
影響−
     ○横山 篤1、秋田正治1、外尾亮治2、黒田行昭3
      (1鎌倉女子大学、2(財)動物繁殖研究所、3国立遺伝学研究所)
  P-4 胎児培養に用いる培養液の検討
    −牛準胎児血清(三菱化学(株)製)のI.C.とD.C.の比較−
     ○横山 篤1、秋田正治1、阿部武丸2、黒田行昭3
      (1鎌倉女子大学、2三菱化学(株)、3国立遺伝学研究所)
  P-5 胎児培養に用いる培養液の検討
    −牛準胎児血清(三菱化学(株)製)のロット間の比較−
     ○秋田正治1、横山 篤1、阿部武丸2、黒田行昭3
      (1鎌倉女子大学、2三菱化学(株)、3国立遺伝学研究所)
  P-6 ラット全胚培養における異種補体成分C3の胚栄養因子活性に関する研究
     ○宇佐見 誠、酒見和枝、津田充宥、大野泰雄
      (国立医薬品食品衛生研究所薬理部)
◆局所刺激性           座長:小島 肇夫(日本メナード化粧品(株)
総合研究所
  P-7 眼刺激性試験及びin vitro試験における濃度依存性に関する検討
     ○赤座誠文、小島肇夫、広瀬 統、堅田友則、小西宏明
      (日本メナード化粧品(株)総合研究所)
  P-8 皮膚一次刺激性試験代替法における各エンドポイントの比較検討
     ○諸田勝保1、森川訓行1、小島肇夫2、小西宏明2、岡 高茂1
      (1グンゼ(株)京都研究所、2日本メナード化粧品(株)研究技術部門)
  P-9 皮膚刺激性試験代替法の検討:難水溶性物質を評価する細胞毒性試験(第1報)
     ○加島 陽1、二宮博義1、板垣 宏2、柴田道男2、井上かおり2、市川秀之2
      (1麻布大学獣医学部、2(株)資生堂安全性・分析センター)
  P-10 皮膚刺激性試験代替法の検討:難水溶性物質を評価する細胞毒性試験(第
2報)
    ○板垣 宏1、柴田道男1、井上かおり1、市川秀之1、夏目秀視2、杉林堅次2
、森本雍憲2
     (1(株)資生堂安全性・分析センター、2城西大学薬学部)
  P-11 in vitro光毒性評価に対する活性酸素種の影響
     ○岡本裕子、笠 明美、逸見剛士、清水佐弥子、大越健自
      ((株)コーセー研究所)
  P-12 酸化チタン参照触媒の光触媒活性と光細胞毒性
     ○杉山真理子1、小林 浩1、勝村芳雄1、高松 翼1、和田正良2、黒沢麻
里2、福井 寛2、      山口道広2
      (1(株)資生堂安全性・分析センター、2基盤技術研究所)
  P-13 環境汚染物質の光毒性試験
     ○若栗 忍、中川ゆづき、高橋淳子、増川信貴、田中憲穂、小野 宏
      ((財)食品薬品安全センター秦野研究所)
◆新しい細胞毒性試験法      座長:畑尾 正人((株)資生堂 安全性・分
析センター)
  P-14 人工皮膚真皮モデル(LDM)を用いた遊離LDH測定法による毒性評価法の検討
     ○高橋秀和、北野友紀、山口達哉、石橋卓也、川村良久
      (東洋紡(株)敦賀バイオ研究所)
  P-15 人工皮膚真皮モデル(LDM)を用いた障害回復性試験の検討
     ○高橋秀和、北野友紀、山口達哉、石橋卓也、川村良久
      (東洋紡(株)敦賀バイオ研究所)
  P-16 正常ヒト血管平滑筋細胞の分化用培地におけるストレスタンパクの誘導
     ○庭田 悟1、元野 満1、山本良平1、Gary D.Shipley2、Ann K.Shipley2
、加藤兼房3
      (1倉敷紡績(株)技術研究所、2Cascade Biologics, Inc.、3愛知県心
身障害者コロニー発達障害研究所)
◆免疫毒性            座長:畑尾 正人((株)資生堂 安全性・分
析センター)
  P-17 接触感作性物質のランゲルハンス細胞からのMMP-9(gelatinase B)の産
生に及ぼす影響
     ○小林 泰信1、小谷麻由美2
      (1サンスター(株)スキンケア研、2同臨床研)
  P-18 感作性のスクリーニング法としてのMEST(Mouse Ear Swelling Test)と
リンパ球幼若化試験
     ○山中すみへ、太田 薫、高江洲義矩
      (東京歯科大学・衛生)
◆試験管内試験          座長:栗下 昭弘(プロクターアンドギャンブ
ルファースト                         インクテクニカ
ルセンター)
  P-19 In Vitro代謝試験を基にしたIn Vivo薬物肝代謝能の定量的予測性
     :Isozyme別に予測性を分類することは可能か?
     ○中島由起子1、伊藤清美1、廣田徳子1、岩坪隆史2、島田典招3、C.E.Gre
en4、C.A.Tyson4、杉山雄一1
      (1東京大学薬学部、2山之内製薬、3第一化学薬品、4SRI International)
  P-20 短期初代培養を組み合わせたラット肝細胞のクリオプリザベーションによ
る薬物輸送能の変化
     ○田中健一、加藤将夫、設楽悦久、杉山雄一
      (東京大学・薬・製剤統計学)
  P-21 薬物のヒト皮膚透過性が予測可能な代替人工膜の調製と評価
     ○夏目秀視1、杉林堅次1、森本雍憲1、山口幸也2、青柳隆夫3、長瀬 裕4
      (1城西大学薬学部、2ゼリア製薬、3東京女子医大、4相模中研)
  P-22 ラット及びイヌ血球前駆細胞コロニー形成法(CFU assay)を用いたin vi
tro造血毒性試験系の検討
     ○高松一彦、若田明裕
      (山之内製薬(株)創薬安全性研究所)
◆非哺乳動物を用いる試験        座長:志熊 廣夫((株)富士バイオメ
ディックス)
  P-23 ニワトリ胚を用いた薬効・毒性評価(11)
     甲状腺機能亢進症モデルについて
     ○杉山 隆1、斎藤嘉鶴2、島田 恵2、島田英世1,2
      (1北里大学・薬・臨床薬学研究センター・病態解析、2北里研究所病院)
  P-24 ニワトリ胚を用いた薬効・毒性評価(12)
     Mercaptobenzimidazole及びその誘導体の甲状腺に及ぼす影響
     ○杉山 隆1、石井里枝1、島田英世1、酒見和枝2、津田充宥2
      (1北里大学・薬・臨床薬学研究センター・病態解析、2国立医薬品食品
衛生研究所・薬理部)
  P-25 ニワトリ胚を用いた薬効・毒性評価(13)
     異なった光条件下におけるニワトリ胚心電図に及ぼすCa拮抗薬の影響
     ○宮崎博之1、杉山 隆1、斎藤嘉鶴2、島田英世1,2
      (1北里大学・薬・臨床薬学研究センター・病態解析、2北里研究所病院)
  P-26 実験動物の代替としてのターキーヒナとニワトリヒナの比較
     furazolidone誘発拡張型心筋症病態モデルについて
     ○杉山 隆、後藤恭子、藤本滋子、宮崎博之、島田英世
      (北里大学・薬・臨床薬学研究センター・病態解析)
◆その他                     座長:岩城 隆昌(東京慈恵
会医科大学)
  P-27 薬物動態予測プログラムの開発とその応用(3)
     −2-Chlorodibenzofuranの体内動態−
     ○深野駿一1、平野靖史郎2、遠山千春2
      (1東京都衛研毒性・薬理、2国立環境研)
  P-28 動物実験代替法におけるメタ・アナリシスの適用
     ○大森 崇(東京理科大学工学研究科経営工学専攻)
  P-29 円錐・平板型剪断応力負荷装置を用いた抗血栓性材料のスクリーニング法
     ○古川克子1,2、牛田多加志1,2、菅野寛人3、大島宣雄4、立石哲也1,2
      (1筑波大学・臨床医・形態、2工技院融合研・バイオニックデザイン、
3日本工業大学・       工・機械工学、4筑波大学・基礎医・医工学)
  P-30 イヌシミュレータを用いた臨床獣医技術訓練の教育効果の評価
     ○宇野 廣1、秋山太一郎2、常井和男2、松岡章夫2、林 良博2、岩城隆昌2、
      大和田一雄2、松田幸久2、倉林 譲2、黒澤 努2、丸尾幸嗣2、左向敏紀2、
      二宮博義2、竹内啓2、前島一淑2
      (1(株)高研、2文部省科研費基盤研究A(1)イヌシミュレータの開発
研究班)


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    原稿送り先:
      〒305  茨城県つくば市高野台3-1-1
          理化学研究所ジーンバンク室長室内
          「AATEX編集委員会」
              大野 忠夫
          Tel : 0298-36-9124 Fax : 0298-36-9049
          E-mail : aatex@rtc.riken.go.jp


規約改正特別委員会から:会則・細則の変更について

日本動物実験代替法学会の会則変更については、第10回大会に合わせて開かれた総会
における議題として予定されましたが、審議の時間が不十分で上程されませんでした。
その後「規約改正特別委員会」の他、学会幹部役員などで検討を重ねて来ましたが、
次の総会に、学会会則および細則の変更として提案される運びとなりました。変更の
内容は前回の原案と大差ありませんが、学会設立以来 8年を経過した現在、活動の実
態に合わせて適切な対応を行う趣旨のものです。正式には評議員会の議を経て内容が
確定される手順ですが、予定される変更の内容は次のようになっています。

1. 改定の要点は、次のとおり。
 1) 協力対象団体の明確化(学会のほかに企業団体、行政当局等):会則第3条
 2) 購読会員の規定、会員の記述の整理:会則第4条、細則第1条
 3) 退会者の会費の取扱の規定:会則第7条
 4) 役員の記述の整理:会則第8条、第9条
 5) 評議員資格の規定:会則第9条、細則第6条
 6) 総会の招集の規定:会則第11条
 7) 総会の会議規則の整備(議決委任の制度、総会議長の規定、等):細則第2条
 8) 役員選挙方法の変更:細則第6条、第7条
 9) 運営委員の規定の変更:細則第13条
 10) 常設の専門委員会を記載:細則第14条
 11) 顕彰の規定を新設:細則第18条
 12) その他文言の適正化

2. 改定の方針。
(1) 会則第 3 条の協力対象団体の明確化
 本学会の目的を達成するための事業として、会則第3条に 7種類の事業が列記して
あるうち、「内外の関連学(協)会との連絡および協力」とあるのを、明確にする。
 (改定案)「内外の関連学術団体、行政当局、その他の団体との連絡および協力。」

(2) 会則第 4 条の会員の記述の整理、購読会員の規定の追加
 名誉会員の記述を整理し、資格等については細則または内規とする。
 学会機関誌の講読のみを希望する個人または機関を認知する。他学会でもこのよう
な措置は行っており、本学会でもすでにそのような会員が存在している。
 (改定案)「会則第4条 本会の会員は正会員、賛助会員、名誉会員および講読会
員とする。
      3. 名誉会員は、本会の活動に著しい貢献のあった会員で、総会で推戴
されたものである。
      4. 講読会員は、本会の発行する機関誌等定期刊行物を予約講読する個
人または団体である。

(3) 会則第 7 条の退会者の会費の取扱の規定
 退会の規定は、「会員は会長に届け出て退会することが出来る。」および「会費を
2 年以上滞納した会員、または評議員会で理由を挙げて本会の会員として適当でない
と決 議された会員は会長によって退会させられる。」とあるが、これに会費の清算
を明記することとする。
 (改定案)「会則第 7条 会員は会長に届け出て、退会することが出来る。ただし
、その年度までの未納の会費は納入するものとする.会費を 2年以上滞納した会員、
または評議員会で理由を挙げて本会の会員として適当でないと決議された会員は、会
長によって退会させられる。なお、その際本会はその年度までの未納の会費は請求す
る。」

(4) 役員、運営委員、評議員、専門委員会委員の位置づけ
 現在の本学会規定では、正会員によって正会員から選出された評議員(任期2年、
再選可、四選不可)および会長指名の評議員が、専門委員会を組織して活動しており
、また庶務、会計および編集の会務は会長の委嘱する運営委員(任期2年、再任可)
が行うことになっています。これら「役員」のあり方には次のような問題があります。
 1) 正会員の資格と評議員の資格が同等で、一般選挙によって決定される。
 2) 評議員の四選禁止規定が学会の中心会員の活動を一時的にも排除してしまう。
一方、会の執行部である運営委員には年限がない。
 3) 評議員は選挙によって選出されるが、その数が定数の規定(細則第 6条 4. 正
会員総数の十分の一)に合っていないこと。これは十分の一を守ると、選挙による得
票数がきわめて低い当選者が生じるためですが。
 4) 専門委員会の規定がないこと。そのため担当任務が不明確であること。
 5) 編集委員(運営委員)と編集委員会(専門委員会)の関係が不明確なこと。
 (改定案)
  1) 評議員候補者の資格を定め、有資格者の中から選挙するように改める。
   すでに評議員である(あった)もののほか、新たに評議員となる資格は、会員
歴4 年以上、大会での発表を条件とし、現評議員の推薦を受けることとする。
   〔正会員の資格は、会長の承認を受け、会費を納入するもの(会則第 6条、細
則第1 条)ということになる。〕
  2) 評議員の任期は従来どおり 2年とする(会則第 9条)が、四選禁止条項(現
細則第 6条4)は廃止する。一方運営委員の再任は 3期までに制限する(細則第13条)。
  3) 評議員の定数は「目安」として。規定を緩やかにする。〔現状是認〕
  4) 細則第14条の専門委員会の記載を敷衍し常設の専門委員会の定義を行う。記
載するにあたり現在の専門委員会の名称を一部改める(プロジェクト委員会→企画委
員会;国際担当委員会→国際交流委員会)。活動の展開に対応できるように特別委員
会の規定も設ける(評価研究委員会は特別委員会としてバリデーションの企 画ごと
に設置するようにする)。広報(ニュースレター)委員会は、編集委員会と合流し、
運営委員の編集委員は廃止する。専門委員の任期は2年とし、3期まで同じ委員を連続
して勤めることが出来るものとする。

  (改正案)「細則 第 6章 専門委員会
       第14条 会長は評議員会の議を経て、専門委員会を設置することが出
来る。
       2. 専門委員会の委員長は、評議員会で選任し、委員は委員長が専任
、委嘱する。専門委員の任期は2人とし、再任を妨げないが、連続して4期同じ専門委
員(委員長を含む)を勤めることは出来ない。
       3. 常設の専門委員会は次の通りとする。
        (1) 企画委員会:本会として助成することが適当な研究の選定、集
会の企画バリデーションの企画等学会の事業に関する企画立案を行う。
        (2) 編集委員会:会誌 "Alternatives to Animal Testing and Exp
erimentaion"(AATEX) および "JSAAE Newsletter" の編集を行う。
        (3) 財務委員会:会の運営のために必要な財政の問題について方針
を立て、財政を健全に維持するための方策を講じる。
        (4) 国際交流委員会:外国の同種学術団体およびその他の活動との
連携を図り国際学術集会への関与を進めつつ、本会会員の参加を推進する。
       4. さらに、会長は必要に応じ、特別委員会を設置することができる
。特別委員会は任務の終了とともに解散する。」
      5) 運営委員の規定を変更する。再任の限度を設け、編集委員を廃止する。
       「細則 第13条 会長は評議員会の承認を得て、正会員の中から、以
下の運営委員を選任する。運営委員の任期は2年とし、再任は妨げないが、連続して4
期勤めることは出来ない。
           庶務 若干名。
           会計 1 名。
            〔以下削除〕 」

(5) 役員選挙の規則の改定
 会長・副会長は評議員会の指名する候補者から選ぶこととする。評議員選挙は、評
議員資格を規定することにより、被選挙権者(候補者)を明示する必要が生じた。
 選挙管理委員会はこれらの名簿を確定する必要がある。投票は1回で済む。
 (改定案)「細則 第 6条
      2. 評議員の選挙は次のように行う。
       (1) 会長は正会員の中から 3名を選んで選挙管理委員を委嘱する。選
挙管理委員は選挙管理委員会を結成して選挙事務を行い、選挙公報を作成して投票用
紙とともに全有権者(正会員および名誉会員)に配付する。
        選挙公報にはすでに評議員を務めている者を含めて評議員候補者名
を五十音順に記載し、その所属を示す。
       (2) 投票は1人1票、10名連記無記名投票とし、郵送によるものとする。
       (3) 得票の上位者より若干名(正会員総数のおよそ10分の 1)を選出
する。
      細則 第 7条 会長および副会長は評議員または評議員経験正会員の中
から正会員の選挙によって選出する。
      2.会長および副会長の選挙は次のように行う。
       (1) 評議員は、任期満了の前に次期会長候補者を若干名指名する。
       (2) 会長、副会長の選挙は、評議員選挙と同時に、候補者名を選挙公
報に掲示して正会員の投票によって行う。前条の選挙管理委員会はこの選挙事務も兼
ねて行う。
       (3) 投票は1人1票、会長、副会長あわせて単記無記名投票とし、郵送
によるものとする。
       (4) 得票数の多い順に会長および副会長とする。
       (5) 同点得票者が生じた場合は、抽選により決定する。
       (6) 会長が欠けた場合は副会長が、副会長が欠けた場合は次点者がそ
れぞれ繰り上がる。
       (7) 会長は2 期以上連続して選ばれることはできない。

(6) 総会の会議規則の整備
 議決委任の制度、総会議長の規定、等を現在の慣行に合わせて制度化する。
 (改定案)「会則 第11条 本会は原則として年 1回定期総会を開き、会務を協議
し、議決する。総会は会長が招集する。
      2. 緊急な重要問題が生じた場合は、会長は臨時に総会を招集すること
ができる。」
      「細則 第 2条 総会の議題は会長が作成し、評議員会の議を経たのち
提出する。定期総会の議案には、前年度の事業実績報告および収支決算、新年度の事
業計画、収支決算および次々期大会会長の指名を含む。なお、正会員の10分の1 以上
の賛成を得て、評議員会に提案があった場合には、これを最も近い総会の議題としな
ければならない。
      2. 定期総会は原則として大会開催時に合わせて、その開催地で行う。
      3. 定期総会の議長には、大会会長が当たる。」

(7) 顕彰の規定
 学会賞その他の顕彰を行うための規定を制度化する。この規定の詳細については内
規を策定して実施する。                       (小野 宏)


プロジェクト委員会報告
1) 研究助成テーマ選考について
 「動物実験の代替法に関わる研究、開発、教育、調査等を推進し、その成果の普及
を行うことを目的とする」に沿った研究を推進するために、5月6日を期限として、
平成9年度の研究助成テーマの募集を行った。その結果、6件の申請があった。6月
4日(水曜日)に国立衛生試験所で開催されたプロジェクト委員会では、前回のニュ
ースレターに記載した基準を念頭に置き、1課題づつ検討作業を行った。また、研究
目的の学会の趣旨への適合性、研究方法の学会の趣旨への適合性、研究内容の学問的
なおもしろさ、目的とする結果の得られる可能性、申請者の学会への貢献度、の各項
目について委員が1〜5段階の点数を付け、その総点をもって比較した。その結果、
プロジェクト委員会として北大薬学部の鎌滝先生「ヒトにおける薬物代謝の予測を目
指した
 P450発現系の開発研究」及び東大の杉山先生「ヒト肝組織及び遺伝し組み換え蛋白
を用いて薬物解毒能を予測する方法論の開発」の申請を上位2位にとして、佐藤会長
に報告した。
 なお、その後の議論で今回の選考方法では若手研究者の申請の採用は困難ではない
かとの意見が出され、次回の選考の際にそのような考慮をする必要があるか否かにつ
いて、検討することとされた。選考内規は今年度中に作成する予定である。

2) 代替法に関するワークショップについて
 第二回プロジェクト委員会において、仮題「OECD,EUで導入が予定されている動物
実験代替法についてのワークショップ(眼刺激性試験は除く)」を1月に行うことと
され、佐藤会長の了解を得、プロジェクト委員会として準備を進めた。7月30日に
開催された第三回プロジョクト委員会において、審議し、講師の都合と合わせ、以下
のような計画で行うこととされた。

 「動物実験代替法の現状と方法論についてのワークショップ(EU及びOECDで導入
 が検討されている方法を中心に)」
 日時:1月30日(金曜日)10時〜5時
 場所:国立医薬品食品衛生研究所 講堂
 予定課題及び講師:
 1) イントロダクションと代替法の現状 大野泰雄(国立衛研)
 2) 皮膚刺激性試験 松永佳世子(藤田学園大医)小島肇夫(日本メナード)
 3) 光毒性試験  田中憲穂(秦野研)、杉山真理子(資生堂)
 4) 感作性試験  手島玲子(国立衛研)、畑尾正人(資生堂)
 5) 経皮吸収試験 夏目秀視(城西大)、鈴木正巳(ポーラ)
 6) 単回投与毒性試験(固定用量試験)
           小野 宏(秦野研)、山中すみえ(東京歯科大)
 参加費:関係者以外は3000円(プロシーディング代として)
 参加申し込み方法:1997年度末までに葉書又はfaxで事務局に
 主催:日本動物実験代替法学会
 後援:国立医薬品食品衛生研究所
 事務局:国立医薬品食品衛生研究所薬理部 大野泰雄
     東京都世田谷区上用賀1-18-1, tel: 03-3700-9692, fax 03-3707-6950

 なお、講演内容は上記の2)以下の課題のそれぞれについて、原則として、当該試
験方法の現状とEUやOECDで導入しようとしている方法の詳細とその学術的な背景、試
験を実際に行った実例とその有用性や問題点を解説し、討議する。諸費用は学会から
の援助及び上記参加費をもってまかなう予定。また、講演の内容をもとに日本語のプ
ロシーディングを作成し、学会誌に掲載する予定。

3) 日本実験動物学会での代替法関連シンポジウムについて
 平成10年5月27日から30日にかけて松本で開催される第45回日本実験動物
学会(高垣善男総会会長)において、代替法と動物実験に関わるシンポジウムが計画
されており、代替法学会の協力を求められた。そこで第3回会議において、プロジェ
クト委員会としての対応を話し合い、内容の詳細を確認の上、佐藤会長に報告し、意
見を伺った。その結果、協賛という形で、積極的に協力することとされた。その内容
案は以下の通り。

 第45回日本実験動物学会総会安全性試験関連シンポジウム
 仮題「安全性試験におけるin vitroとin vivo の接点−局所刺激性試験を中心
として−」
                          座長 小野 宏、大野泰雄
 日時:平成10年5月30日(土)午後
 場所:長野県松本文化会館(〒390 長野県松本市水汲 69-2)
 講演内容:
   1. イントロダクション (40分) 小野 宏(秦野研)
   2. 光毒性試験
    1) in vitroの立場から (20分) 田中憲穂(秦野研)
    2) in vivoの立場から (20分) 礒部竹雄(日本ロシュ)
   3. 皮膚刺激性試験
    1) in vitroの立場から (20分) 小島肇夫(日本メナ−ド)
    2) in vivoの立場から (20分) GF.Gerberick(P&G)
   4. 眼粘膜刺激性試験
    1) in vitroの立場から (20分) 大野泰雄(国立衛研)
    2) in vivoの立場から (20分) 金子豊蔵(国立衛研)
   5. まとめ (5分) 大野 泰雄 (国立衛研)
 参加費及び宿泊について:事務局に問い合わせされたい
 事務局:〒390 長野県松本市旭 3-1-1
     信州大学医学部附属動物実験施設内
     第45回日本実験動物学会総会事務局
     TEL.0263-37-2696 FAX.0263-37-2698

以上。
(大野 泰雄)


会計幹事報告

遅くなりましたが、96年度(1996年1月〜12月)の決算報告をさせていただきます
。決算内容にご質問等がございましたら、会計幹事の小島(FAX:052-531-6277又はE-m
ail:LDS06043@nifty serve.or.jp)までご連絡いただければ幸いです。

収入(円) 支出(円)
項目 執行額 項目 執行額
繰越金 8,042,854 学会事務局 1,040,594
会議費 83,000
年会費収入(5,000円) 1,900,000 旅費 0
96年度 320名 通信費・郵送費 345,260
95年度 58名 印刷費 198,621
97年度 2名 一般事務費 413,713
(名誉会員・特別賛助対応)
新入会費収入
2,000円×23名 46,000 学会誌(AATEX)発行費用 1,324,200

賛助会費収入 7,550,000 ニュースレター(NL)発行費 384,976
 一般賛助会員
50,000円×11口 550,000 大会開催補助 400,000
 特別賛助会員
1,000,000円×7口 7,000,000 特別事業費 1,500,000

国際学会関係 100,000
協力費 0
雑収入 参加費補助 100,000
 銀行利子 7,550
各委員会経費 345,812
プロジェクト委員会
バリデーション委員会
国際担当委員会
財務委員会
AATEX編集委員会
NL編集委員会

委託費(学会事務等) 857,990

予備費 11,592,832
計 17,546,404 計 17,546,404

(小島 肇夫)


財務委員会からのお知らせ

1. 平成9・10年度の財務委員は下記の通りです。
   委員長  黒田行昭(国立遺伝学研究所)
        市川秀之((株)資生堂・研究開発本部)
        大野泰雄(国立衛生試験所)
        小島肇夫(日本メナード化粧品(株))
        田中憲穂(食品薬品安全センター)

2. 平成9年度第1回財務委員会
 9月26日(金)、国立遺伝学研究所にて本年度第1回財務委員会を開催し、次の議
題について討議しました。その主な意見について述べます。

 1) 学会の収入・支出経費について
  本学会は、1987年(昭和62年)に研究会として発足して、来年で10年を経過しま
す。これまで10回に及ぶ大会や、学会誌AATEXの発行、プロジェクト研究の推進、バ
リデーションの検討など多くの活動を行い、学会の体裁を整えてきました。
  しかし、一方では学会を支える正会員の数が431名(1992年12月)から406名(19
94年12月)、更に372名(1996年12月)と次第に減少しています。これは、学会発足
当時から入会の意志が明確でない会員が多数あり、これが整理されてきたことにもよ
りますが、学会の活性化のためにはまず会員数を増加させる方策を考えなければなり
ません。これには、学会としての活動、特に充実した大会やシンポジウムの開催と、
機関誌、News Letterなどの定期的刊行物の発行を行うことが必要なのは言うまでも
ありません。
  平成8年度の収支決算で見る限り、学会の収入の中で正会員による会費収入が全
収入の約20%足らずで、他の大部分の収入を賛助会員の会費に仰いでいる現状は非常
に変則的なものです。学会活動の活性化と正会員の積極的な増加を早急に行う必要が
あります。
  支出の方では、機関誌、News Letterの定期的な発行をはかることと、研究助成
については、1件あたりの助成額は少なくしても、もっと多くの若い人達の研究を助
成することが必要です。このため、研究助成の予算を増額した方がよいのではないか
との意見が出されました。
  その他、学会が中心になって、新しい代替法の技法や実施法、学会が実施したバ
リデーションの結果や、世界の動向など、会員の啓蒙に関する単行本などの発行を学
会として企画することが提案されました。

 2) 来年度の予算について
  繰越金を学会の活性化のために、もっと有効に使うべきではないかとの意見が出
ました。学会としての活動の2つの大きな柱は、機関誌の発行と大会やシンポジウム
の開催です。大会開催に対する学会からの補助は、プログラムや要旨集の印刷代など
を考えますと、本年度の70万円から100万円程度にする必要があるのではないでしょ
うか。また論文賞は、現在AATEXに掲載される論文数が少ない現況から、来年度はと
りあえず50万円の予算として、論文数の増加に伴って増額したらどうかなどの意見が
出されました。

 3) 学会の法人化について
  学会を法人化することによって学会に対する寄付金を免税扱いにすることができ
、現在すでに法人化している学会もあります。学会の法人化についての二宮博義庶務
幹事の調査結果が披露されました。
  それによりますと、学会を法人化するための申請の窓口は、文部省学術情報課で
、法人化の条件としては、(1)会員が千名以上あること、(2)学術雑誌を定期的に発行
していること、(3)基本財産が1千万円以上あること、(4)会員の50%以上が大学関係
者であることなどとなっていて、学会の現状では法人化のためには、今後相当の努力
を続けなければこの条件が満たされないことが確認されました。
  基本的には、スクラップ&ビルドで、どこかの法人がつぶれないと、新規の法人
化は難しく(税の優遇措置があるため)、申請にこぎ着けても実現には2〜3年はか
かることも明らかになりました。

 4) 学会の賛助会員について
  正会員数の少ないことに加えて、賛助会員数もここ数年増加していません。これ
も、学会の活性化をはかることとともに、会社・企業に対する賛助会員勧誘が最近積
極的に行われていないことによります。動物代替法に関心のある会社・企業を掘り起
こして、入会していただけそうな会社名のリストアップや入会の働きかけなどを学会
をあげて行う必要があります。

 以上の各課題についての会員の皆様からのご意見やご要望がございましたら、委員
あてにお知らせ下さい。                       (黒田行昭)



発   行:日本動物実験代替法学会
          会長:佐藤 温重
編集事務局:大野 忠夫・堀切 寛子
      〒305 茨城県つくば市高野台3-1-1
          理化学研究所ジーンバンク室長室内
          Tel : 0298-36-9124 Fax : 0298-36-9049
          E-mail : aatex@rtc.riken.go.jp


投稿論文募集!代替法関係の論文は国際誌AATEXへ。

AATEXの編集事務局が理化学研究所ジーンバンク室に移転して以来、9報の論文が投
稿されてきております。会員の皆様には、是非もっともっと多数の論文を投稿して下
さいます様お願い申し上げます。尚論文は、長いものはArticle、短いものであって
もBrief Noteとして、又短い総説はMini-Reviewとして掲載しますので、御遠慮無く
投稿願います。
ちなみに、論文原稿の英文校閲サービスをしている一例を紹介します。  (大野忠夫)

◆Native English Speaker による英文校閲の紹介◆
 細胞生物の研究者で、日本人の英語論文の校閲を行っている Dr. Jim Fitzgerald
を紹介します。オーストラリア出身で NIEHS (米) で3年、IARC (仏) で5年間、細胞
の癌化などについて研究していた方で、日本人の英語には慣れており、低料金です。
もしよかったら、本人へ直接依頼してみて下さい。(ご案内は 0463-82-0773 田中まで)

Dr. Fitzgerald 自身の紹介文 (抜粋)
I have an excellent knowledge of scientific writing and English grammar, and
have considerable experience with almost 20 years of publishing and 15 years
of editing in the fields of carcinogenesis and environmental health. I am ha
ppy to receive now any manuscripts that require editing, and you are welcome
also to invite your colleagues to send work to me if they need any assistanc
e. Currently, my fee is 1200 yen per page, or 1000 yen per 10 min, whichever
turns out to be the least total figure (some pages which require little edit
ing can be done in 10 mins or less). Reference lists, if requiring considera
ble attention, and Tables with some detail, are cheked at 600 yen per page.
I will return edited manuscripts by Express Business Post within 1-2 weeks.
I hope that I can be of assistance to you.

You can send manuscripts to:
 POST Email
Fax
 Dr Jim Fitzgerald fitzgerald.jim@health.sa.gov.au
+61-8-8226-7102
 21 McNamara Rd
 Coromandel Valley
 South Australia 5051
 Australia


会 長 雑 感

最近本学会運営上の焦点となっていることについて報告し、雑感を記すことにする。

◆学会規約改定:本学会の運営を円滑に行うために規約検討特別委員会で小野宏委員
長が中心と
 なって本学会の規約の改定が進められていたがほぼ成案がまとまった。特に会長の
要請によって新たに顕彰制度の制定が含まれており、功績賞の他本学会機関誌掲載論
文を対象とする学術奨励賞(論文賞)の制定が予定されている。各大学や研究機関で
は自己評価、外部評価制度の導入が行われており、学会賞の受賞は評価の要素の一つ
である。制定が確立した後には、本学会の賞自体が高い評価を受けるものに育成を計
ることが責務と考えている。また、優れた論文の応募を期待したい。

◆学会ホ−ムペ−ジの開設:財務委員長の小島肇夫氏から大阪大学の黒澤先生のご協
力でホ−ムペ−ジを開設したとの連絡を受けた。CAAT のニュ−ス(14(3) 1997)に
よるとALTWEBがP&G、NIH、The Humane Society of USのfundで発足したとあり、本学
会のホ−ムペ−ジが開設されたことは情報の迅速な交換が進み、3Rsの考え方が社会
に普及し、定着することに寄与するものと思う。学術的内容だけでなく啓蒙的内容を
含むホ−ムペ−ジであってもよいのではないかと考えている。

◆日本実験動物学会との交流:第45回日本実験動物学会会長の高垣善男先生の訪問を
受け、平成10年5月27-30日の同学会における本学会との共催シンポジウムについて
了承するとともに、両学会の共通する問題についても協議した。私からは、日本実験
動物学会は各大学の動物実験施設という基盤組織があり、大学等における動物実験の
教育、動物実験の審査の中心になっていると認識している。特に教育においては本学
会の主旨とする3Rsについて十分に教授していただきたい、また、本学会は replacem
ent の方法論を専攻する研究者が多いが、単純化したin vitroの系を用いる研究では
全体性への統合が必要であり、この面でご協力をお願いしたいことなどを申し上げた
。これに対し高垣先生は日本実験動物学会としてもこれからは動物実験代替法につい
て考えてゆく予定である。両学会の交流を深めることに今回の共催シンポジウムはよ
い機会であると述べられた。

◆ISO(国際標準化機構)の動向:国際標準化機構(ISO)技術委員会(TC)106歯科
材料の第33回年次会議が9月15-20日タイのバンコックで開催され、日本代表団の一員
として出席する機会を得た。日本は歯科インプラントの実験動物による臨床模擬試験
「Preclinical evaluation of
 biocompatibility of dental implants usagetest」の基準化を提案したが、その
審議の中でISO 10993  animal welfare規格からの制約がある、動物実験のコストが
高価で困難であることなどが論議され、各国のレギュレ−ションとの調和、試験法の
criteria確立が指るが、finalproducts の模擬試験については十分に検討されていな
い。今後代替試験法をも多様性を持たせる方向で開発したいものである。
 現在ある代替法はin vivo の多段階からなる障害過程の各段階を個別にしか検出す
ることができないので、代替法にとって重要なことは障害過程に対応させていくつか
の個別代替法を組み合わせることにより、in vivoでの障害の全体像を把握すること
にある。化粧品等の皮膚毒性試験においては、この方式がある程度成功している。皮
膚毒性以外の毒性試験についても、障害過程に対応させた個別代替法の組み合わせを
システム化して、毒性試験代替試験システムとして体系化してゆくことが望まれる。
                          (佐藤温重)



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