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会長挨拶
日本動物実験代替法学会 会長 大野 泰雄
 私は皆様のおかげで第6回国際動物実験代替法会議の会長をつとめることができ、大変大きな名誉をいただきました。これを機に、板垣前会長が唱えた「ゆるやかな世代交代」に従い、若い先生方に日本動物実験代替法学会の運営をお願いし、影から支えるのがよろしいかと思っていましたが、選挙の結果、思いがけず学会の会長をお引き受けすることになりました。
 第6回国際動物実験代替法会議は学会会員の皆様の高い能力と努力により、また、多くの外国の友人や内外の企業、また、行政機関の方々のサポートにより、34カ国および1地域(台湾)より1,036人(国外440人、国内596人)の参加者を得て、大成功に終わりました。しかし、最も大きな働きをした学会会員の皆様、特に執行部におられた方々には、疲れが残ったのではないかと思います。また、その成功が評価された故に、国際的な課題を解決するための貢献が学会に期待されています。このような状況で今期の執行部が何をなすべきかと考えましたが、まず、疲れを癒すことが必要と考えました。疲れを癒すとは、基本的に板垣前会長によって引かれた活動を引き継ぐとともに、体力に見合った活動を進めるということと考えています。そのために必要ならば規約の見直しを行います。
 本学会は「動物実験の代替法にかかわる研究、開発、教育、調査等を推進し、その成果の普及を行う」ことを目的に研究者に成果の発表と交流の場を提供するとともに、代替法の開発支援や代替法のバリデーションを実施してきました。今後も3Rの原則を基に代替法研究を進める科学者団体の立場から、進めていきます。一方、ES細胞やiPS細胞の開発、トキシコパノミクスなど、新たな技術もこの分野に導入されてきています。行政機関も化粧品の安全性評価のための2009年問題や化学物質の安全管理のためのREACHなど、代替法を促進しなければならない国際的な状況にも関心を持っています。まさに、本学会がその役割を果たさなくてはならない状況にあると思いますが、本学会のみで実質的な成果を挙げることは不可能です。関係諸学会と協力して新しい知識と技術を新規試験法に取り入れるとともに、引き続きJaCVAMや関係諸行政機関と協調していくことが必要です。また、以前より学会運営に協力してくださっている企業・団体、動物福祉団体との交流を深め、サポートしていただくことも必要です。
 具体的な学会運営の場では、板垣前会長の掲げた「ゆるやかな世代交代」を引き続き進めるのが適切と思っています。理事の先生方におかれましては、担当委員会の委員として若い先生も選考してくださるようご配慮いただきました。若手の先生方におかれましては、進んで学会運営にご協力下さるようお願いします。ご自分が古手と考えておられる先生方には先頭にたって引っ張ってくださるとともに、若手の方々を引き上げ、ご指導下さるようお願いします。
 力不足ではございますが、会員の皆様のご協力を得て、運営していきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。
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