必須アミノ酸研究委員会の概要

 必須アミノ酸研究委員会は、昭和31年に始まった厚生省の研究「必須アミノ酸資源の利用に関する研究」の研究グループが起源になっています。島薗順雄先生を中心としたこのグループは、昭和34年から「必須アミノ酸研究委員会」となり活動を継続しています。その目的は、「必須アミノ酸の栄養学的研究ならびにその基礎となる研究を行い、国民ならびに世界人類のタンパク質栄養の向上に資すること」となっています。

現在の定常的な活動としては、年3回の研究協議会の開催とその記録である「必須アミノ酸研究」の刊行があります。協議会では、委員・客員・顧問・会友などが研究成果を報告し、活発な議論を行っています。夏の協議会は、シンポジウムとして、特定のテーマについての情報交換をしています。講演やシンポジウムでは委員以外からも講師を招き、知見を広めています。メンバーは、アミノ酸研究の先端の研究者で、本委員会がわが国のアミノ酸研究の中心を担っています。日本必須アミノ酸協会の援助の下、平成15年度までに176回の研究協議会を開催し、、「必須アミノ酸研究」は170号に達しています。

編集刊行等の記録

タンパク質アミノ酸の栄養学(島薗順雄・中川一郎編)
1964年 朝倉書店

タンパク質の代謝と栄養(島薗順雄・中川一郎編)
1972年 朝倉書店

蛋白質必要量(FAO/WHO共同専門委員会報告、1967)
必須アミノ酸研究委員会訳 1965年 第一出版

エネルギー・蛋白質の必要量(FAO/WHO合同特別専門委員会報告)
井上五郎訳 必須アミノ酸研究委員会編 1989年 医歯薬出版

Nutrition: Proteins and Amino Acids,
edited by Akira Yoshida, Hiroshi Naito, Yoshiaki Niiyama and Takeshi Suzuki
1990, Japan Scientific Societies Press and Springer-Verlag

必須アミノ酸研究委員会35年の歩み
島薗順雄、村松敬一郎、小石秀夫、鈴木健 編
1993年

必須アミノ酸研究 (ISSN 0387-4141)
1958刊行開始、近年は年3回発行

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