日本神経精神薬理学会
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学会レポート

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学会レポートシリーズ 2013年アジア神経精神薬理学会
(AsCNP:Asian College of Neuropsychopharmacology)その4
(公財)東京都医学総合研究所・依存性薬物プロジェクトト 佐藤敦志

 2013年9月12-14日に北京で開催された第3回アジア神経精神薬理学会(Asian College of Neuropsychopharmacology, AsCNP)に参加しました。もともとは小児科医ですが、大学院生のときの研究テーマが縁となって、前回につづき参加する機会をえました。

 当然ながら、参加者の多くは基礎研究者または精神科医なので、今回の学会も統合失調症や気分障害など、成人対象の精神科領域が中心テーマでした。数少ない(ひょっとしたら唯一?)小児科医としては、精神科のupdateな話題に触れられる貴重な機会でした。たとえば、Barbara Sahakian先生によるうつ病患者の認知障害についての講演は、うつ病患者を診る視点が主症状、身体症状のほかにもあることを明快に示していました。これらは精神科の先生がたには当たり前かもしれませんが、小児科関連の学会ではまず取り上げられない内容で、わたしは新鮮に聴くことができました。
 児童精神領域のはなしは小児科医のわたしにも理解できる内容が多く、興味深い講演を聴くことができました。Yi Zheng先生によるチックの薬物治療、Xiouyan Ke先生による自閉症に対する投薬状況の講演などは、ふだんはなかなか知ることができない実地臨床の情報を得る機会として有用でした。自分の診療にも取り入れてみたいものも、いくつかありました。

 今回は学会場が急遽変更になりましたが、そのおかげで会場へ向かいながらオリンピック記念公園を散策することができました。“鳥の巣”(正式には国家体育場というそうです)は、間近で見るとさすがの迫力でした。また、太陽もかすむ北京で、最終日にきれいな青空をみられたのは、運が良かったかもしれません。