日本神経精神薬理学会
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学会レポート

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学会レポートシリーズ 2015年アジア神経精神薬理学会
(AsCNP:Asian College of Neuropsychopharmacology)

大阪薬科大学薬品作用解析学研究室 徳留 健太郎

平成27年11月18日 (水) から同年11月22日 (月) まで台湾の台北市にある台北国際コンベンションセンターで開催された国際精神医学会2015および第4回アジア神経精神薬理学会の合同大会に参加し、自身の研究成果について発表をさせていただきました。また、本学会において、私はJSNP Excellent Presentation Award for AsCNP 2015を受賞することができ、ご指導いただいた先生方、並びに、選出していただいた学会関係者の皆様に対して、厚く御礼申し上げます。参加させていただいた学会の様子についてご報告させていただきます。

学会は18日の夕方より開催され、私達はWelcoming receptionより参加させていただきました。会場には台湾人をはじめとした多くの海外の先生方が、現地の食事を楽しみながら交流を深めておりました。学会はその翌日より本格的に始まり、私は覚せい剤やケタミンの依存に関する報告を中心に、それぞれの発表を拝聴させていただきました。台湾や中国などの地域では、薬物依存と言えば覚醒剤よりもケタミンの方が一般的であり、そのため、本学会においてもケタミン依存の報告が多かったように思えました。その中で最も印象に残ったのは、De-Maw Chuang (USA/Taiwan) 先生の講演であるRecent Advances in the Neurobiology of Mood Stabilizersでした。その内容を簡単に要約すると、ケタミンがうつ病の治療に有用であり、抗うつ薬と併用されることの多いバルプロ酸やリチウムとの併用によりケタミンで生じる認知機能低下を抑えるという内容でした。なぜ一番印象に残ったのかというと、ケタミンは覚せい剤と同様に精神病様症状を呈することが知られており、実際に臨床で使用する上で色々と問題が生じるためです。私は以前より統合失調症などの精神疾患の研究をしており、本学会を通じて得ることのできた情報あるいは知識を今後の研究に役立てたいと考えております。

私は英語でのポスター発表を始めて本学会で経験させていただきました。英語の研究発表を経験して、私は日常英会話だけでなく、自分の研究内容を英語で説明し、研究内容について英語で討論できるようになりたいと強く感じることができました。その貴重な経験のお陰もありまして、本学会後に英語で研究発表をさせていただく機会や海外の先生方と英語で討論する機会が増えたように感じております。本学会で得た経験をさらに今後にも生かし、さらなる国際学会等にもチャレンジできればと考えております。

写真 - 台北市の街並み

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