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学会レポート

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学会レポートシリーズ 2016年国際神経精神薬理学会
(CINP: The International College of Neuropsychopharmacology)

金沢医科大学医学部精神神経科学 大井 一高

私はこの度、2016年7月3日から5日にかけて韓国ソウル・COEXにて開催されました第30回国際神経精神薬理学会(30th CINP World Congress of Neuropsychopharmacology; CINP2016) に参加し、JSNP Excellent Presentation Award for CINP 2016を受賞することができました。日々の研究成果がこのような賞の受賞に繋がり、大変嬉しく思っております。韓国ソウルを訪れたのは、2011年に開催されましたAsCNP 2nd Congress 2011に引き続き2回目でした。あいにくの雨でしたが、韓国焼肉など韓国料理を堪能して来ました。

今回の大会は、私は2012年のストックホルムでの大会に引き続き、二度目のCINP参加となりました。私は前回参加したストックホルム大会ではRafaelson Young Investigator’s AwardおよびJSNP Excellent Presentation Award for CINP 2012を受賞させて頂きました。本大会においても名誉ある賞を頂くことが出来まして、大変光栄に思います。

本大会でも、精神神経薬理のトピックを基礎薬理学から臨床上の問題点に至るまで幅広くおさえることができました。ワークショップやシンポジウムでは、基礎研究のみならず、臨床研究やトランスレーショナル研究も含め多岐に渡る内容となっており、特に最先端の研究成果の講演などからは得られるものが多く、学術的にも非常に意義深いものとなりました。

私は今回、統合失調症のMRI画像研究の演題を発表し上記の賞を頂きましたが、元々は統合失調症をはじめとした分子遺伝学を中心に研究しており、主にGeneticsやBiomarker関連のシンポジウムを中心に拝聴しました。Joel Gelemter博士らのシンポジウムでは、メタンフェタミン、アルコールおよび大麻などの薬物依存におけるゲノム研究の現状や、Patricio O’Donnell博士らのシンポジウムでは、統合失調症に関連する酸化ストレスと炎症性サイトカインについての新しい知見など、非常に多くの事を学ばせて頂きました。中でも統合失調症における抗炎症作用を標的にした治療が、統合失調症の脳形態学的異常や認知機能障害を改善させる可能性を示した演題では、統合失調症の新規治療として今後発展・確立していくことが期待されるものではないかと思いました。

このように本大会は精神医学や神経科学、薬理学などの研究領域において、最先端の研究成果や治療の理解を促進する上で大変有意義であり、今後も引き続き参加したいと思っております。

末筆となりましたが、今回のJSNP Excellent Presentation Award for CINP 2016の受賞にあたり、常日頃よりご指導ご鞭撻を賜りました皆様、および学会関係者の皆様に深く御礼申し上げます。この受賞を糧に、更に日々の研究に邁進していきたいと思いますので今後とも宜しくお願い申し上げます。

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