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会長挨拶

会長 田吉則

第51回 日本小児外科学会学術集会 会長
関西医科大学外科学講座 小児外科
田 吉則

 東日本大震災から2年半が過ぎましたが、被災地の復興はまだまだ進んでいません。会員の中にも被災された方がおられることと存じますが、一日も早く元通りの穏やかな生活が戻ることを願ってやみません。

 このたび、第51回日本小児外科学会学術集会を平成26年5月8日(木)、9日(金)、10日(土)の3日間にわたり、会長として開催させていただくことになりました。2004年に胸部心臓血管外科の今村洋二教授が第41回学術集会を大阪で開催させていただきましたので、関西医科大学といたしましてはちょうど10年ぶりの開催となりますが、小児外科では初めてお世話をさせていただくことになります。2014年(平成26年)は、1964年に日本小児外科学会が設立されて50周年に当たります。その50周年に開催されます第51回の学術集会を、小児外科で担当できますことは、この上ない名誉なことで大変光栄に存じますとともに、このような機会をお与えいただきました皆様方に深く感謝申し上げます。

 第51回学術集会は、次の50年に向けての新たな一歩となる学術集会と位置づけ、主題を「小さな命への新たなる一歩 Next First Step for Sick Children」といたしました。これまでの50年間で積み重ねられてきた実績をもとに、日本の小児外科医療のさらなる発展をめざす会にするため、欧米の著名な小児外科医を多数お招きし、活発な意見交換を行いたいと考えております。また小児外科教育も学術集会の大きな目的のひとつと捉えておりますので、小児外科専門医、指導医を取得し将来の日本の小児外科医療を支えていく若い小児外科医はもちろんのこと、外科医を志望している卒後初期臨床研修医や医学生に対しても、さまざまなシンポジウム、ワークショップ、パネルディスカッションをはじめ、学会主催の各種の教育セミナーなどを企画します。

 関西医科大学の小児外科は、日本小児外科学会のなかで歴史も伝統もないいわばThird Partyです。1991年(平成3年)に第28回学術集会を伊藤喬廣会長が名古屋で開催されたとき、植田 隆先生とお話をさせていただく機会がありましたが、その時関西医科大学が認識されていなかったことは私にとって大きなショックでした。当時は大阪の中でさえ小児外科としては知名度の低い大学であったといえます。そのとき抄録集の表紙にいただいた先生のサインは、私にとって初心忘れじの大事な宝物として今も残しています。関西医科大学の小児外科は、外科学講座の中のひとつの診療科で少人数のスタッフではありますが、伝統はこれから作られていくものと信じ、必ずや本学術集会を成功させ、ご支援いただいた皆様に恩返しをしたいと念じております。

 皆様方の温かいご指導、ご支援、そしてご協力をお願いして私からのご挨拶とさせていただきます。

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