2. 適応
● 両肺全体に広がる病気で進行性であり有効な治療法の無い病気が対象となります。具体的には肺・心肺移植関連学会協議会の定めた以下の17の疾患が対象とされています。
・原発性肺高血圧症 ・好酸球性肉芽腫
・特発性肺線維症 ・びまん性汎細気管支炎(DPB)
・肺気腫 ・アイゼンメンジャー症候群
・気管支拡張症 ・慢性血栓塞栓症性肺高血圧
・肺サルコイドーシス ・多発性肺動静脈瘻
・肺リンパ脈管筋腫症 ・α-1アンチトリプシン欠損型肺気腫
・その他の間質性肺炎 ・嚢胞性腺維症(cystic fibrosis)
・閉塞性細気管支炎(BO) ・その他、肺・心肺移植関連学会協議会
・じん肺で承認する進行性肺疾患
● 年齢は原則として両肺移植では55歳以下,片肺移植では60歳以下であること。このほかに肺・心肺移植関連学会協議会の定めた「一般的適応指針」を満たしていること,そして「除外条件」を有していないことが必要とされています。
3. 実施可能な施設
● 脳死ドナーからの肺移植は、臓器移植関係学会合同委員会によって認定された施設のみが実施できます。現在は以下の7施設が実施施設として認定を受けています。
東北大学、京都大学、大阪大学、岡山大学(1998年認定)
獨協医科大学、福岡大学、長崎大学(2005年追加認定)
●生体肺移植については、日本移植学会の生体部分肺移植ガイドラインにおいてその実施のための条件として脳死肺移植の実施施設であることが謳われています。
4. 移植待機者数
● 日本臓器移植ネットワークへの登録作業を開始した1998年8月から2008年12月までの10年4ヶ月間で合計356人が登録をされました。移植を受けた方,亡くなった方を除いて2008年12月現在で120人の方が肺移植のための待機中となっています。

