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臓器移植データのQ&A

我が国の移植の現状(データ編)
日本における、各臓器の移植数の推移について教えてください。

各臓器につき、下記のような推移となっています。


  1. 心臓
    心臓
  2. 肝臓
    肝臓
  3. 膵臓
    膵臓
  4. 腎臓
    腎臓
  5. 肺
  6. 小腸
    小腸

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透析をせずに腎移植することはできますか?

透析しないで腎移植をすることを「先行的腎移植」といいます。
腎臓が悪くなり末期腎不全になると尿毒症になります。尿毒症がさらに進むと生命を脅かすこととなり、腎代替療法(血液透析、腹膜透析、腎移植)の必要があります。腎移植に関して、これまでは透析をして体調を整えてから腎移植をした方がよいと考えられていました。ところが最近では、透析をすることなく腎移植をする方が、生存率や生着率などの成績がよいという報告が海外を始め多数みられるようになり、いまでは「先行的腎移植」が盛んに行われるようになってきております。

一方、小児における「先行的腎移植」は以前より多数行われていました。小児が腎不全になると、成長障害、精神的発育障害がみられますが、透析療法ではこれらの合併症は解決できません。したがって、小児の腎不全には透析療法を経ない「先行的腎移植」が最善、最良の治療法となります。

移植前透析療法の有無

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外国の移植事情はどうなっていますか?

アメリカでの2012年の1年間に実施された臓器移植は、心臓移植2,300例以上、肝臓移植6,000例以上、腎臓移植16,000例以上が行われています。心臓移植を例にとるとアメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアなどで多くされており、人口100万人あたりの心臓移植実施数はアメリカ、ヨーロッパで5~6人であるのに対して日本では0.05人です(2009年)。アジアでも国によっては多数行われ、特に台湾、韓国は心臓移植で100万人あたり3.7人、2.0人と日本に比べて多く実施されています。

世界の臓器提供者数 2012

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なぜ日本の臓器移植は海外に比較して少ないのですか?

1968年に日本で最初の心臓移植が実施されましたが、この移植の心臓提供者と移植者の適応が問題となり、長い間日本の移植医療を停滞させる要因となりました。心停止下での腎臓移植は行われていましたが、脳死下でのドナーを必要とする心臓移植はほとんど実施されず、肝臓移植も一部を除いて行われていませんでした。また、脳死を死と認めない立場の脳死移植反対論があったのも、脳死下での臓器移植が停滞した一つの要因でありました。その後、日本においても脳死下臓器移植の気運が高まり、1997年に臓器移植法が成立しましたが、脳死での臓器提供は「本人の提供意志を示した意志表示カード」と「家族の承諾」が必要とされ、適応となるドナーがほとんど現れませんでした。
このような理由が、日本での臓器移植が海外に比べて遅れていることと思われますが、この状況を解決するように改正臓器移植法(正式名称は「臓器の移植に関する法律」)が2010年から施行され、今後は日本における臓器移植が多くなることが期待されます。

死体臓器提供の推移

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