一般の方

臓器移植全般のQ&A

移植について
臓器移植とは何ですか?

臓器移植とは、臓器が障害され、生命が危ぶまれたり、生活が非常に障害されたりするようなときに、他の人から臓器をもらって快復を図るものです。

レシピエント(臓器をいただく人)の臓器を摘出して、ドナー(臓器を提供する人)の臓器を同じ場所に移植することを同所性臓器移植といい、心臓、肺、肝臓、小腸などの移植で行われます。
一方、膵臓や腎臓の移植ではレシピエントの臓器を残したままで、別の場所にドナーの臓器を移植するので異所性臓器移植といいます。

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どのような臓器が移植できるのですか?

臓器一覧図 ほとんどの臓器が移植可能ですが、心臓、肺、肝臓、膵臓、腎臓、小腸の移植が一般的です。
患者さんによっては、心臓と肺、膵臓と腎臓、肝臓と腎臓、肝臓と小腸など、2つ以上の臓器を同時に移植しないといけない方もいます。

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臓器移植にはどのような種類がありますか?
ドナーの状態に応じて、以下のような種類があります。
  1. 死体臓器移植
    亡くなった方から臓器の提供を受けて移植を行います。脳死の方から提供される場合(脳死臓器提供)と、心臓が停止した後に提供される場合(心停止後臓器提供)があります。
  2. 生体臓器移植
    生きている方(多くはご家族の方)から臓器の提供を受けて移植を行います。現在、日本では、以下のような臓器移植が行なわれています。
      心臓 心肺 肝臓 膵臓 腎臓 小腸
    脳死臓器移植
    心停止後臓器移植          
    生体臓器移植    
    すでに医療保険の適応になっているもの

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どのような方から臓器をいただくのですか?

すでに死亡された方から、臓器を移植することを死体臓器移植、生きている方(多くは家族)の臓器を移植することを生体臓器移植といいます。

死体臓器移植の中でも、脳死になった方からいただいた臓器を移植することを脳死臓器移植といいます。心臓を含め、すべての臓器を移植することが可能です。
一方、生体臓器移植は、生きている方から臓器をいただかなくてはなりませんので、肺、肝臓、腎臓、膵臓、小腸などは可能ですが、心臓は不可能です。

生体臓器移植の場合、肝臓、腎臓、膵臓、小腸は一人のドナーから移植すれば十分なことが多いですが、肺は多くの場合、二人のドナーが必要です。
生体ドナーの場合、肝臓や小腸は残りの部分が成長しますが、肺、腎臓、膵臓は摘出した分だけ、生体ドナーの臓器機能は低下します。我が国では死体ドナーの数が少ないので、欧米に比べて生体臓器移植の割合が非常に高いのが特徴です。

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どのようにすれば死体臓器移植をうけられるのですか?

我が国で、死体臓器移植を受けるためには、日本臓器移植ネットワークにその臓器の移植希望者として登録しなければなりません。

現在、日本臓器移植ネットワークには、心臓、肺、肝臓、膵臓、腎臓、小腸の移植希望者が登録されています。
腎臓を希望する人は、その人が通院している透析施設から移植施設に申し出て、支部を通じて登録します。現在、各県や支部によって登録方法が違いますので、居住地を担当する支部に問い合わせて下さい。
その他の臓器は、現在診てもらっている医師に移植施設を紹介してもらい、移植施設で、その臓器の移植が必要かどうかを検討してもらいます。その結果、臓器移植が必要と判定された場合に、その移植施設から日本循環器学会、日本肝臓学会などの関連学会の適応評価検討委員会に移植適応の評価を依頼してもらいます。その結果、移植が必要と判定された患者さんが日本臓器移植ネットワーク本部に登録されています。
いずれの場合にも、移植施設の先生に、何故移植が必要なのか、どのような移植が必要なのか、移植の後どうなるのかなどを、しっかり話を聞き、ご家族とも十分に話し合った上で、登録して下さい。

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どのようにすれば生体臓器移植をうけられるのですか?

生体臓器移植は日本臓器移植ネットワークに登録する必要はありません。また、日本循環器学会、日本肝臓学会などの関連学会の適応評価検討委員会の審査を受ける必要もなく、移植施設で移植が必要と判定されれば、移植を受けることができます。

従って、現在診てもらっている医師に移植施設を紹介してもらい、移植施設で、その臓器の移植が必要かどうかを検討してもらいます。その結果、臓器移植が必要と判定された場合に、移植を受けることができます。
但し、臓器を提供していただけるドナーが必要です。

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血液型が違っても移植はできるのでしょうか?

結論的に言いますと、血液型が違っても臓器移植はできます。2013年現在で、腎移植は2,500例以上、肝臓移植は700例以上が行われており、最近では膵臓移植でも始められています。

血液型が「A→O、B→O、AB→O、AB→A、AB→B、A→B、B→A」の場合の移植を「血液型不適合移植」といいます。「O→B、O→A、O→AB、A→AB、B→AB」の場合の移植を「血液型不一致移植」といいます。これは各血液型がどの抗体を持っているかによって区別されます。血液型不一致移植は、血液型が一致した移植と移植の方法はほとんどかわりません。問題は血液型不適合移植です。
以前は、血液型不適合移植は、移植後の拒絶反応のために移植の成績は不良でした。1980年台になり、移植前に免疫抑制剤の長期服用、特殊な免疫抑制剤の使用、また移植直前に特殊な血液浄化治療をすることにより移植後の成績が良くなってきました。最近では血液型不適合の夫婦間腎移植も盛んに行われるようになってきています。

血液型不一致、血液型不適合の図

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