一般の方

腎臓のQ&A

移植について
なぜ移植が必要なのでしょうか?

腎移植の代わりに透析(血液透析、腹膜透析)がありますが、透析による合併症(心臓血管系、骨、感染症など)により、生き残る確率(生存率)が悪くなります。透析療法では、正常な腎機能の代わりがそれほどできないためにこのようなことが起きます。腎代替機能を上げようとすると、長い時間、あるいは頻回に透析をする必要ありますので、社会生活に支障をきたし、いわゆる生活の質が下がってしまいます。

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移植を受けるとどのくらい長生きできるのでしょうか?

元気な男性のご老人 近年の腎移植の生存率(生き延びる確率)は、生体腎移植では3年で97.6%、5年で96.7%、10年で92%、献腎移植ではそれぞれ94.1%、89.3%、82.5%と、昔に比べて格段に良くなっています。

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移植された臓器はどのくらいもつのでしょうか?

元気な腎臓 腎移植の生着率(移植した腎臓が機能している確率)は生体腎移植では3年で95.2%、5年で91%、10年で74.6%、献腎移植ではそれぞれ86.6%、79.1%、59.3%で、昔に比べて格段に良くなっています。これらは近年さらに改善しています。

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血液型が違っても腎移植はできるのでしょうか?

出来ます。血液型が違っても臓器移植は可能です。2013年までで、腎移植では2,500例以上の血液型不適合移植がおこなわれており、移植の成績も血液型が一致している組み合わせと比較しても同等の成績です。

血液型不適合、血液型不一致とは以下の組み合わせをいいます。
表:血液型不適合、血液型不一致

血液型不一致移植は、血液型が一致した移植と移植の方法はほとんどかわりません。

血液型不適合移植では移植前の免疫抑制剤の服用方法、免疫抑制剤の種類などが変わってきます。移植前に血漿交換などの特殊な治療をすることにより、血液型が不適合でも腎移植が可能となり成績も良くなってきています。最近は、血液型不適合の夫婦間腎移植も盛んに行われるようになってきています。

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腎臓が悪くなって来た場合、透析をせずに腎移植することはできますか?

可能です。透析をしないで腎移植をすることを「先行的腎移植」といいます。
腎臓が悪くなり末期腎不全になると尿毒症になります。尿毒症がさらに進むと生命を脅かすこととなり、腎代替療法(血液透析、腹膜透析、腎移植)の必要があります。

腎移植に関して、これまでは透析をして体調を整えてから腎移植をした方がよいと考えられていました。ところが最近では、透析をすることなく腎移植をする方が、生存率や生着率などの成績がよいという報告が、海外をはじめ多数みられるようになり「先行的腎移植」が盛んに行われるようになってきています。
小児における「先行的腎移植」は以前より多数行われていました。小児が腎不全になると、成長障害、精神的発育障害がみられますが、透析療法ではこれらの合併症は解決できません。したがって、小児の腎不全には透析療法を経ない「先行的腎移植」が最善、最良の治療法となります。

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