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肺のQ&A

移植後の妊娠、出産
移植後の妊娠と出産について教えてください。

赤ちゃん 一般に、移植された臓器が妊娠前から安定していれば、妊娠自体は移植臓器に大きな問題を起こさないと考えられています。また、奇形児や低出生体重児の発生、早産などが心配されますが、これまでの国際的なデータでは健常者の出産での発生頻度と変わりがないことがわかっています。

しかし、とくに肺移植では他の臓器移植と比べ、妊娠をきっかけに起こる拒絶反応やそれに伴う移植臓器の機能低下、早産、低出生体重児の頻度が高い可能性があることを示唆する報告があります。さらに、免疫抑制剤の副作用のため、母体と同様に胎児にも感染の危険があります。
妊娠・出産を望む時は、移植後の早い段階で主治医・コーディネーターに相談するようにしてください。

移植後の男性の場合には、男性が内服している免疫抑制剤が母体・胎児に影響するという報告はありません。ただ、移植前に比べて移植後は全身の体調が良くなりホルモンバランスもよくなることから、移植前に減退していた性的要求も通常に回復するため、家族計画には注意をする必要があります。

レシピエントが妊娠を考えるときの一般的な基準を以下に示します。
  1. 移植後2年間、全身状態が良好である
  2. 移植肺の機能が良好である
  3. 最近、拒絶反応が起こっていない、また進行中の拒絶反応がない
  4. 最近、感染症にかかっていない、また現在も感染症の兆候がない
  5. 腎機能が正常である
  6. 血圧が正常である
  7. 血糖値が正常である
  8. 免疫抑制剤の内服量
    • プレドニゾン:15mg/日以下
    • アザチオプリン:2mg/kg/日以下
    • シクロスポリン、タクロリムスが治療レベルである
    • ミコフェノール酸モフェチルやシロリムスは受胎を望む6週間前には中止をしておくべきである

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