データで見る臓器移植
心移植件数と status 1 待機期間の推移
国内で心移植を受けた人の待機期間は、臓器移植法改正施行前は平均779日(29~1,362日)でしたが、法改正後、平均1,002日(134~1,711日)と著明に延長しました。2017年に移植を受けた人では平均 1,173日(213~1,711日)であり、3年を大きく超えたことになります。同様に機械的補助期間(VADの装着期間)は平均989日(21日~1,802日)でしたが、2017年に移植に至った人の平均補助期間は1,211日(237~1,802日)で、66%にあたる37人は補助期間が3 年を超えていました。米国のStatus 1の患者さんの待機期間56日と機械的補助期間50日に比較して、極めて長いのが特徴です。
日本移植学会 2020臓器移植ファクトブック
脳死肝移植と生体肝移植の割合 2019年の日米の症例数の比較
米国のOrgan Procurement and Transplantation Network (OPTN)の統計によると、米国で2019年の1年間に8,896件の肝移植が行われ、そのうち死体肝移植(脳死ドナー又は心停止ドナーからの肝移植)が8,372例、生体肝移植が524例でした。 肝移植全体では2004年以降は6,000例超が一定して施行されており、経時的にその数は増加し、2017年には年間8,000件を超え、2018年、2019年とさらに増加し続けています。日本と米国では、肝移植数そのものに大差があり、生体移植と脳死移植の割合は全く反対です。
日本移植学会 2020臓器移植ファクトブック