2012.11.13

高橋公太先生が平成24年度日本医師会医学賞を受賞されました。

平成24年11月1日、日本医師会館にて平成24年度日本医師会医学賞の授賞式が行われ、日本移植学会会員の高橋公太先生が受賞されました。
日本移植学会が日本医師会に推薦した研究のなかで日本医師会医学賞を受賞したのは今回が初めてです。全外科系学会から推薦される研究の中で唯一の受賞であり、その意味でわれわれ日本移植学会の存在の大きさとアカデミアとしての高い位置づけを大きくアピールすることができました。

高橋公太先生は新潟大学腎泌尿器科病態学分野の主任教授として、臨床・研究の第一線で活躍されています。日本移植学会では理事・会長、日本臨床腎移植学会の理事長を歴任されましたが、現在でも日韓移植フォーラムの日本側代表です。このフォーラムは日本移植学会が行っている唯一の国外学会との正式な交流プログラムです。さらに高橋先生は、今年(2012年)は第42回日本腎臓学会東部学術大会を主催され、来年(2013年)には第78回日本泌尿器科学会東部総会を主催されるという高いアクティビティの方です。

今回受賞された「ABO血液型不適合腎移植への挑戦−免疫学的禁忌の克服と臨床応用の普及—」は高橋先生のライフワークであると共に、高橋先生の長年にわたる活躍によってわが国が世界を大きくリードしている領域でもあります。このテーマが日本医師会という日本の臨床の第一線の医師の集合体から高く評価されたことは日本移植学会にとって大きな名誉であり、また移植医療を推進する糧になるものでもあります。

わが国の臓器移植は脳死ドナーからの提供を推進する、という大きな課題を抱えていますが、そのような状況下でも日本移植学会は学術面において高い活動性を維持せねばなりません。その意味でも、そして次の世代の学術面での活性化という意味でも今回の高橋先生の受賞は大きな意味があります。

一覧へ戻る