2020.08.03

保険診療委員会からの内保連関連のお知らせ

保険診療委員会から2020年4月改定の内保連関連のお知らせです。

(改訂事項)
移植前抗HLA抗体検査加算 (4,000点)
(解説)移植が実施された場合に限り、移植前に実施した抗HLA抗体検査の加算が算定できるようになりました。全臓器移植(含膵島移植術)において算定可能となっています。これにより平成30年度診療報酬改定で保険収載された『術後の抗HLA抗体検査』と合わせて抗HLA抗体が術前から獲得されていたのか、術後に新規獲得されたのかについての評価ができるようになりました。

特定薬剤治療管理料 (ミコフェノール酸モフェチル投与、エベロリムス投与の場合)
(解説)免疫抑制剤の血中濃度を行い、免疫抑制剤投与量の調整を行う場合、特定薬剤治療管理料1の(1)臓器移植患者へ免疫抑制剤投与の項目に該当し、通常は月470点の算定が可能で、移植後の3ヶ月に限り2740点の加算がついていましたが、現行の多剤併用免疫抑制療法を行う場合に、3ヶ月以降も多剤の血中濃度測定を行う必要があり十分な算定がされていなかったことが問題でした。今回の改訂でミコフェノール酸モフェチルを投与している場合は6ヶ月に一度、エベロリムス投与を行っている場合は4ヶ月に一度、それぞれの血中濃度を測定した場合の加算(+250点)が可能となりました。ただしいずれも初回3ヶ月以内の算定は不可です。3ヶ月以内の2740点加算はそのまま継続されます。

 

 

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