2026.05.08
抗HLA抗体検査結果のE-VASへの入力のお願い
平素より移植医療にご協力賜り、誠にありがとうございます。
日本移植学会では、脳死下臓器提供数の増加に伴い移植前検査、特にPhysical Crossmatch(PXM)の検査体制が逼迫している現状を踏まえ、段階的にVirtual Crossmatch(VXM)への移行を進めております。本年2月6日に「事前の抗HLA抗体検査陰性例はリンパ球交叉試験を省略する」旨をお知らせし、3月16日より運用を開始しております。
しかしながら、本年2月末時点での抗HLA抗体のE-VASへの入力状況は、心臓移植待機者が53.2%、肺が79.0%、膵臓が11.4%、腎臓が5.5%と、十分とは言えない状況です。なお、本年6月の診療報酬改訂により、感作歴等のない待機者でも抗HLA抗体検査が算定可能となります。
臓器移植希望者全員の抗HLA抗体検査結果のE-VAS入力にご協力くださいますようお願い申し上げます。
つきましては、以下の2点についてご留意のうえ、ご対応をお願いいたします。
1)E-VASに入力する抗HLA抗体結果の検査時期について
抗HLA抗体の陰性/陽性を判断する検査時期は各移植施設の判断にて管理してください。
数年前の検査結果でもE-VASへの入力が陰性であれば、リンパ球交叉試験は省略されます。
(2026年3月17日 日本移植学会 理事会承認)
2)E-VASでの「輸血歴」の定義変更と入力のお願い
現在の「輸血歴」は過去の輸血を指していますが、E-VAS改修完了までは「E-VASに抗HLA抗体検査結果を入力した後の輸血歴」をご記入ください。
現行のE-VASでは輸血歴の入力がある場合、レシピエント選定時にリンパ球交叉試験を行う設定となっているため、日本臓器移植ネットワークからの依頼に基づくものです。 誤解を避けるため、今後E-VASの改修を予定しています。
何卒ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
日本移植学会 医療標準化・移植関連検査委員会
委員長 渡井 至彦
日本移植学会
理事長 小野 稔

