臓器移植Q&A
心肺同時移植
拒絶反応、感染症、合併症
拒絶反応とはどのようなものですか?
私たちの体には、自分自身以外のものが体内に侵入してくると、これを異物として認識し、排除しようとする働きがあります。これを免疫といいます。風邪などで、細菌やウイルスが体内に入ると熱が出たりするのはそのためです。
移植された心臓と肺は異物と認識されるので、新しい心臓や肺は攻撃を受けてしまいます。これが拒絶反応です。移植後3カ月以内に多く、年月が経つにつれて減少していきますが、まったくなくなるものではありません。早期に適切な治療を行えばほとんどの場合治ります。
急性拒絶反応の中にも、リンパ球などの免疫担当細胞が原因の細胞性拒絶反応と、抗体が原因の液性拒絶反応(抗体関連型ともいいます)があります。液性の方が急激で心不全を伴うことが多く、血漿交換などの治療が必要となります。
なお、拒絶反応は、心臓と肺に、別々に起こりますので、両方のチェックが必要です。
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