臓器移植Q&A
心臓
免疫抑制薬
心臓移植後にはどのような薬を飲む必要がありますか?
移植後は、免疫抑制薬を内服しなければなりません。経過とともに薬の量は減ってきますが、一部の臓器移植を除き、一生涯飲み続ける必要があります。
優れた免疫抑制薬のおかげで移植の成績は飛躍的に向上しました。しかし、全てが予防できるわけではありません。また、免疫抑制薬には副作用もあります。そのため、通常は少ない量で最大限の効果を得るために、いくつかの薬剤を組み合わせる併用療法が行われます。
薬の量は移植後の日数や経過によって変わります。自己判断で薬を中止したり、量の変更を行ったりしないでください。薬の必要性を正しく理解し、きちんと決められた通りに服用してください。
血中濃度を安定させるために、毎日決まった時間に服薬してください。
薬を飲んだが吐いてしまった場合、飲み忘れた場合には必ず連絡をしてください。
発熱や下痢が続く場合は連絡をしてください。
災害などで薬を手に入れられなくなることを考え、薬は多めに持っているようにしてください。外来の際に残りの個数を確認してくるようにしてください。外出の際には1つの手荷物に入れずに複数に分けているとよいでしょう。
解熱剤などを内服する際は、必ず病院へ連絡を入れてください(腎臓の機能などに影響を及ぼす恐れがあります)。他の施設を初めて受診する際には、服用中の薬の一覧を提示し、かかりつけの病院にも連絡してください。
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