臓器移植Q&A
移植対象者
肺移植を受けるにはどのような条件がありますか?

日本臓器移植ネットワークへの移植登録時に下記のような条件があります。
- 年齢が、両肺移植は55歳未満、片肺移植は60歳未満である。
- 移植医療を行わなければ、残存余命が限定されると臨床医学的に判断される。
- 精神的に安定しており、移植医療の必要性を認識し、これに対して積極的な態度を示すとともに、家族及び患者をとりまく環境に十分な協力体制が期待できる。
- 移植手術後の定期的検査と、それに基づく免疫抑制療法の必要性を理解でき、心理的・身体的に十分に耐えられる。
- ただし、以下に当てはまる方は、肺移植を受けることができません。
- 肺以外の臓器に活動性の感染巣が存在する。
- 他の重要臓器に進行した不可逆的障害が存在する。
(例)悪性腫瘍、骨髄疾患、冠動脈疾患、高度胸郭変形、筋・神経疾患、肝疾患(T-Bil>2.5mg/dl)、腎疾患(Cr>1.5mg/dl, Ccr<50ml/min) - 極めて悪化した栄養状態である。
- 最近まで喫煙していた。
- 極端な肥満がある。
- リハビリテーションが行えない、またはその能力が期待できない状態である。
- 精神社会生活上重大な障害がある。
- アルコールを含む薬物依存症がある。
- 本人及び家族の理解と協力が得られない。
- 有効な治療法のない各種出血性疾患及び凝固能異常がある。
- 胸膜に広範な癒着や瘢痕がある。
- HIV(human immunodeficiency virus)抗体陽性である。
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